MTVのイベントでマドンナがマイケルジャクソンの賛辞を送っているスピーチがMTVのWebで公開されている。
下の画像をクリックするとWebに行きます。
クリックしてマドンナのスピーチを見る
このスピーチをとても素敵と感じたことをきっかけに人の心を動かすスピーチのポイントを考えてみたら
以下に書いている3つのことがポイントなんだろうと思う。
話す内容を考えるとき
スピーチのスピーカーの話す内容が素晴らしいと多くの人の心を打つ
では、その素晴らしい内容を作るときにどのような想い、考えを持つのがいいのだろう?
スピーチは相手がいるものだから、聞き手である相手に価値を感じさせる必要がある
相手も共感し、感動することを考えるためには自分の想い、考えは相手を向いている必要があるのだろう。
簡単に言うと相手のことを考えているというのが大前提になるということだ。
では、歴史上素晴らしいスピーチと評される下の2つのスピーチはどのような想いで本人たちが考えたのかを考えてみるかな。
1963年: King牧師の"I have a dream"スピーチ
キング牧師の想いを予想: 差別社会を撲滅したいという強い想いがあり、暴力をふるわずに行うことを前提に、あるべき世界のビジョンをスピーチで伝えた。
2005年: Steve JobsのStanford大学卒業式でのスピーチ
Steve Jobsの想いを予想: 自分が人生で経験した素晴らしいことをこれから社会に旅立つ大学生たちに提供し、役に立ったら嬉しいという思いやり・メッセージ
上のマドンナのマイケル ジャクソンに捧げるスピーチもマドンナ本人は目立とうとはさらさら思っておらず、マイケルとマドンナの共通点、マイケルとの個人的な思い出を話しながら、マイケルを称えている。
このスピーチの根底にはマイケルへの尊敬、愛情という想いがあると僕は感じる。
まとめると、いいスピーチ内容を考えるときは、自分のことを考えるのではなく
聞き手、相手への思いやり、愛情、感謝などの気持ちを持って考えるのが重要だろう。
且つ、マズローの欲求の段階の一番上の自己実現の欲求(自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求)を持つことも重要なポイントだと僕は思う。
自分の想いのベクトルが自分に向いているか、想いのベクトルが自分から回りに向かっているかで大きく違うとも言えるね
話す言葉を吟味
どんな言葉で自分の想い・考えを表現するのかで、聞き手の印象は変わってくる。
いい想いを持っていたら、それをいい言葉に乗せることで、より人に伝わるのだと思う。
そのため言葉選びにも気をつけたい
では、どうするのだろう?
僕のスピーチを作るプロセスは下のようにやっている。
自分のスピーチ原稿を作るプロセス
- まずは自分の想いを文章に落とす 最初に自分の持っている想いをそのまま言葉にしてみる。
- 文章を見直す いったん勢いで書いた文章ができたら、見直しをして言葉はどんどん改善していく、この見直しプロセスを数回行う。
- 声に出して練習しながらブラシアップ 黙読ではなく、声に出してスピーチの練習をすることで、文言を直すと同時にスピーチの時間もチェックできるし、どこでポーズを入れたり、話す速度、強弱をつけるかの練習もできる。
こうしてスピーチの内容をどんどんブラシアップすることで、使う言葉がより洗練されるのと、スピーチの内容が自分により腹落ちしていくのだと考える。
話す時の心構え
話すときになったら自信を持って話すことが重要で当たり前、
自信を持って話すためには、僕は2つのことが重要だと思っている
自信を持って話すためのポイント
- 話す内容を深く信じる
- 聞き手に伝えたいという強い想いを持つ
僕は1つ目の"話す内容を深く信じる"というのが一番重要だと思っている。
話す内容を深く信じていると多少言葉がスピーチ原稿から変わっても聞き手にうまく伝わることが多い。
また、伝えたいことを深く信じるというのは、伝えたいことに対して深く考えたということであり
自分の中での深く腹落ちがしているということだ。
さらに、深く信じていることを話しているときに、自分自身の心が最初に動くことがあると僕は思っている。
スピーカーである自分の心が動いて、始めて聞いている人の何人かの心を動かすことができるのだろう。
そして、自分のスピーチで人の心を動かそうなんて思わないで、自分のスピーチの中のメインのメッセージを伝えたと強く思うことが次に重要だろう。
最後に
いいスピーチをするために3つの要素を考えてみましたが
これはスピーチだけでなく、人に何かを伝えるものであれば同じなのか。
例えば企画書、パフォーマンス、大会でのBMXの演技、音楽の演奏など人前で発表することに共通することなのだろうと思う。
スピーチは伝える方法が言葉だが、企画書は書類とプレゼンをする人の言葉だろう、BMXの場合はライダーの演技だ。
その中で共通な部分は上の3つのポイントにならうと下のように言えるだろう
- 1番目の良い想いを持つこと
- 2番目の練習をして自分を研鑽すること
- 3番目は思いっきり自信を持って本番に臨むことだろう。
この中で1番のポイントとなることを考えてみると、1番目の良い想いを持つことが全てのスタートになるため、これが一番大事だと僕は信じているんだ。