AMNから住友スリーエムの記事を書くことについて興味があるかと連絡をもらい、僕にとってとても興味ある企業だから参加させてほしいと連絡をした。
僕が住友スリーエムに興味ある理由は3つだ。
1つ目はブランドロゴがかっこいいが僕の知っているプロダクトはポスト・イットとスコッチテープぐらいで、後は得たいが知らないから興味をそそられる。2つ目はビジネス・スクールで会計を教えてくれた先生が住友スリーエムの役員だから。最後に3Mのイノベーションが生まれる仕組みのケーススタディーを数年前にビジネス・スクールで行い。実際にどうなのか社員の人たちに聞きたかったからだ。
ということで住友スリーエムに訪問したら、3時間ぐらい、いろんな製品をショールームで見せてもらい。その後は各担当者が担当プロダクトのプレゼンを聞き、最後に3Mの社員さんたちとどのようにプロモーションをしたらいいのかを議論をした。
3Mでよく知られているのが写真内のスコッチテープとポスト・イットだろう、接着剤まで知られているかな?
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ショールームで1時間ぐらい300以上の製品を見ては、住友スリーエムとは独自の技術で世の中を良くする会社なのだなぁと思った。
展示会(CEATEC)で出品した一度に60点まで同時認識するマルチタッチパネル
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みんなで同時に触って、マルチタッチ・パネルの中で出てくるページを見て楽しんだ
ショールーム見学の後、5人の社員の方にポータブル・プロジェクター、ポスト・イット、スコッチブライト、デザイン、電子聴診器についてのプレゼンとデモをしていただいた。これにより特定商品についてより詳しいことが分かり益々好奇心をくすぐられた。
デモをいただいた製品の中でビデオカメラプロジェクターCP45が印象的だった。遊びすぎて写真を撮り忘れてが、下の動画の製品だ。
僕は2歳の娘を撮影して、すぐに壁に撮影した映像を投影して、娘に見せていたらエラく娘が喜んでいたのでお父さんポイントの向上に役立って僕は嬉しかったな。
最後に住友スリーエム社員さんたちと住友スリーエムをどうプロモーションしたらいいのかを議論することができ、非常に楽しい有意義な時間を過ごせた。
そんなテンコ盛りの内容の3時間だったが、僕が回りの人に教えたいと思ったことを3つ書いてみます。
1. 3Mのポスト・イットが剥がれにくく、取りやすく、書きやすい
ポスト・イットと言えば3Mが元祖なんだが、この競争社会ではどこの文具メーカーも類似製品を作って販売している。
で、なぜ3Mのポスト・イットがいいのかを担当の諏訪部さんが分かりやすく教えてくれた。
1つ目は下の写真の簡単な実験だ。2枚のポスト・イットをクリアファイルに貼る。そしてクリアファイルを曲げると、すぐに上のポスト・イットは剥がれていく。そして、下のポスト・イットは粘り強くくっついている。上が他社のポスト・イットで、下が住友スリーエムのポスト・イットだ。住友スリーエムのポスト・イットの粘着力の強さを見せつけられてしまった。
さらに、このポスト・イットを剥がそうとすると、上のポスト・イットのほうが取れにくくなっている。住友スリーエムのポスト・イットは軽く剥がせる。
くっつくのは強力なのだが、剥がすのが楽というのが不思議だ。
ポスト・イットができた一番最初のきっかけは強力な接着剤を開発しようとしたスペンサー・シルバー博士が間違えて、強力にくっつくが楽に剥がせる接着剤を開発したのが始まりだ。そんな特殊な接着剤がポスト・イットには使われている。
こんな特殊な接着剤は他のメーカーが開発して使うのは簡単なことじゃないよね?たぶん。
3Mのポスト・イットは書きやすい
3種類のペンで書き比べると右の3Mポスト・イットのほうがインクの乗りが良い
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ポスト・イットの貼り付き具合を体験した後は、3種類のペンで左右のポスト・イットに字を書いてみた。左が他社製品で右が住友スリーエムのポスト・イットだ。
確か、上から油性ペン、普通のボールペン、書きやすいペンと書いていった。
分かりにくいかもしれないが、左の塗りつぶしている黒丸がうまく塗りつぶせていないのに比べ、右は黒丸が塗りつぶせている。これは、左の他社製品に書くときは紙がインクをはじいて書きにくいのだ。住友スリーエムのポスト・イットは書きやすいので黒丸も普通に塗りつぶせる。
こんな違いがあることを僕は初めて知った。
最後に下の2枚一組のポスト・イットを紹介してくれた。
組み合わせて使うかわいいポスト・イット
このポスト・イットは下のバニラアイスクリームのメモにメッセージを書いて、上のピンク色のアイスクリームをかぶせることがメッセージを隠すことができる。
これは社内恋愛で大活躍するんじゃないかと思う。人に見られたくないメッセージをこれに書いて相手に渡せるからだ。まあ、携帯電話で恋人同士メールすればいいじゃんと思うかもしれないが、こんなポスト・イットを使ったシークレットなリアルなコミュニケーションも面白と思うんだ。
以上、ポスト・イットのいいところ、面白いところで僕はなるほどと思ったんだ。
2. スコッチ・ブライト ドライシートのゴミの取れ方にびっくり
家のお掃除グッズ ブランドのスコッチ・ブライトの紹介もしていただいた。
スコッチ・ブライトと言えば、黄色と緑色の食器洗い用スポンジが有名だろうが、今回は下のスコッチ・ブライト ドライシートで面白い実験をした。
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このスコッチ・ブライト ドライシートは小さなホコリも取るのだが、大きめなゴミも取ってしまうという優れもの。
ということで、机の上にポテトチップスを置いて、他社製品との比較実験をした。
左上のポテトチップスをこれから、拭き取るぞ!
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スコッチ・ブライト ドライシートと他社製品でポテトチップスをふき取ってみる実験開始!
このようなお掃除シートは小さなホコリは取りやすいが、ポテチのような大きさは取れにくい
あえて難しい課題の実験を住友スリーエムさんが用意した。
シートをぞうきんのように使ってポテチを拭き取ってみた
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スコッチ・ブライト ドライシートでポテチをふき取っているときからポテチの付いてる感を感じられるのが面白かった。
ポテチを拭き取った結果が違いすぎる
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左が他社製品で右がスコッチ・ブライト ドライシートだ。
スコッチ・ブライト ドライシートのほうが大きなポテチをキャッチして離していないのが分かるだろう。これやらせじゃなくて、本当にこるんだ。面白いよ
なんでも、スコッチ・ブライト ドライシートは消費者向けに製品化される前は業務用の製品で評判がよかったので、消費者向けにも2011年3月にリリースしたという。
なるほど、お掃除のプロたちが満足したものが消費者も使えるとは嬉しい。
そして、シート以外にもワイパーがイタリアでデザインされ、GOOD DESIGN賞を受賞している。「え!そんなこと知りませんでした!」というのが僕の本音だ。
こんなにいいものを知ることができてよかったと思っちゃった。
3. 医療分野でも凄い
住友スリーエムの商品は接着剤、スポンジ、シートなど細かな製品がすごく多いと思ったが、
世界市場で8割のシェアを取っているスゴイ商品もある。
聴診器市場において3Mのリットマンが8割の市場シェアを持っているという
聴診器世界市場の8割のシェアを持つリットマンの聴診器
聴診器以外にも歯医者さんが使う歯の詰め物を固定する接着剤、仮の詰め物なども3Mが作っていた驚いた。僕はこのイベントの前日に歯医者に行っていたので、僕の歯に入れた詰め物はこれなのかとマジマジと見てしまった。
歯医者が使う接着剤なども作っている
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写真に写っているのは、ごく一部の住友スリーエムの商品だが、もっといっぱいある。3Mの持つ接着剤の技術が歯の接着剤で使われているのだが、加えて歯医者さんが作業しやすいようにパッケージも工夫されて作られていると僕は感じた。
最後のプレゼンで僕たちはリットマンの最新の電子聴診器を触らせてもらった。
聴診器に電子が付くと何ができるのかというと
聴診器で聞く心臓の音を聴診器が録音ができる!録音した音をBlueToothを使ってパソコンに送り、ネット回線を通じて別の場所で心臓の音が聞ける。これが遠隔治療に大きく貢献する。
今回電子聴診器を使って自分の心臓の音を自分で聞く機会をいただいた。そしたら、心臓の音ってすごい低音でドクンドクンって鳴るのに新鮮な驚きを感じた。そして、担当菊池さん曰く、この低音はスピーカーでは再現が難しく、お医者さんは聴診器で聞く必要があると話してくれた。
そして、心音の低音を的確にとらえるアナログ部分が聴診器の肝だと言う。
ふむふむなるほどなるほど。
下の写真は最新の電子聴診器だ
最新のリットマンの電子聴診器
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聴診器で身体にあてる部分に液晶とスイッチがある。このスイッチで心音を録音、再生したりできる。
お医者さんでないと持つことができない聴診器で自分の心臓の音を実際に聞けたのは、基調な体験だで嬉しかったな
最後に
住友スリーエムはたくさんの商品を取り扱っていることを始めて知り驚いたが、一言で会社を表現するとどうなるのだろうと自分に問いが立った。例えばGoogleなら"世界全ての情報を整理し検索できるようにする会社"と言える。 今回、僕が住友スリーエムショールーム、デモなどを見て思ったことは、"独自の技術を持って世界に貢献する企業"と感じた。でも、もっと分かりやすく特徴的な表現はないかなぁと思うんだ。これはまたのときに考えることにしよう。
あと、もう1つ僕のくだらない妄想として、"ポスト・イットが恋愛を加速させる"みたいなことが実現できたら面白いと思う。アイスクリームのポスト・イットを使って、恋人に秘密の内容をこっそり教えることが世の中に定着したら面白いと思うんだ。
最後に住友スリーエムはたくさんの商品、技術を持っているので、面白いこと、世の中に貢献すること、消費者への
コミュニケーション方法について無限の可能性を持っているし、面白いことを考えるための材料が豊富にあることを僕は強く実感した。もっと住友スリーエムのことを知りたいし、住友スリーエムの社員の方たちと議論をしたい。