僕はBMXを12歳から乗り始めてから25年間乗り続けた。
その間21歳から12年間はトッププロライダーとして活躍することもでき、とてもラッキーだ。
雑誌、TVに出演したりと、いろいろな経験をすることができた。
今、思い返すとBMXをやって得たものってとても多い。
得たものの中には一見華やかだけど一過性のものもあれば、地味だけど自分の中に残っているものもある。
そんな僕がBMXをやりまくって得たことを今日は書いてみる
1.最初に思う、華やかなもの
BMXで得たもので最初に出てくるものは下のものだろう
1−1.多くの大会で優勝した戦歴
45回ほど大会を優勝したり、2位、3位もたくさん獲った。
そんな表彰台に乗る順位を獲りまくっていたときがあった。
1−2.日本と海外のTV、雑誌、ビデオ、広告への出演
日本のTV、雑誌、広告に出演もしたけど、海外のTV、雑誌、広告にも出たのは、僕の中での喜びである。
1−3.スポンサーさんからの応援
自分が自転車に乗ることを応援してくれる企業さんまでいるのは本当に嬉しいことだ。
今の僕をサポートしていただいているメーカーさんたちは以下だ。
- BMXメーカーのMacneil Bike
- 靴・アパレルメーカーのDC
- サングラスメーカーのDRAGON
- 時計・アパレルメーカーのNIXON
- Protecのヘルメットの代理店ZEN Distribution
各社さん、本当にありがとうございます!!
このようなものがBMXをやって得た分かりやすいものだろう
では、次はもう少し掘り下げてBMXを通じて得たものを見てみる
やはり、BMXを通じて友達になった人たちは本当に素敵な友達だ
利害関係がなく、何でも話し合える仲間であり、いつの時代でもBMXの話しを通じて楽しい時間を共有できる。
さらにお互いの幸せを自分の幸せのように喜び合える友達でもある。
このように時間が経っても変わらないものもあるだろう
2.得たもので時が経っても変わらないもの
上でも書いた友達もそうだが、もっと時とは関係なく得たものがある。
大会などの勝負で得た心構え、技を習得するときの苦しみと喜びなども上げられる。
そんなことまで考えてみて列挙してみる。
自分の回り
2−1.BMXを通じて得た友達
Joey Garcia(ジョーイ ガルシア)もインタビューで同じことを言っていたが、BMXなどの趣味で通じてできた友達はとても素敵だ。
これが一番大事と言ってもいいのかもしれない
自分の中
2−2.大会を通じて得た勝負に対しての心構え
大会でいいパフォーマンスをしたい、勝ちたいという強い思いを持って望むと自然と勝負になってくる。
そんな勝負に挑むときにどんな気持ちで挑むのがいいのかを学ぶことができた。
以前は「勝つぞ!」と望んでいたが、このような気持ちだと自分のパフォーマンスは出せて80%~100%だと思う。ひどい時は緊張していいパフォーマンスができないときもある。
自分のパフォーマンスを90%~120%出したいとき、僕は大会を楽しむことと、この大会ではこれをやりたい!というテーマを決めた上で大会に臨み、自分の心が順位にあまり捕われないようにした。このような気持ちで大会に臨むと自分が本来BMXをやっている純粋な楽しい気持ちで乗れるため、いいパフォーマンスができるときが多い。
2−3.技を練習するときに段階を作ってリスク回避をするリスクマネージメントとチャレンジをする習慣
BMXはあまり安全なスポーツではない。ライダーの親から見れば心配になるスポーツだろう。
僕の母親はいつも心配させていたのをよく覚えている。
でも、危険と隣り合わせのスポーツをやることでリスク マネージメントを学ぶことができる。
同時にBMXではチャレンジすることも学ぶ。学校教育では失敗は良くないと教えるかもしれないが
BMXをやっている人は失敗は怪我をしなければよくて、失敗をしないと成功がやってこない
"失敗は成功へのプロセス"だということを体で学んでいると僕は解釈をしている。
そのためチャレンジをすることが日常茶飯事になることもあるため、リスクテイクをしやすくなるのではないかとも思う。
2−4.中期的にどんな技を練習したいか考え続けた計画性
自分は以前、自分がこれから習得したい技、練習している技をリストにして管理していたことがあった。
そのリストを作って練習スケジュールを作っても技ができるようになるというわけではないが、少なくとも計画を作って全体像を作るのはいいのかなと思い、やり続けた時期があった。
今、仕事でプロジェクトを作っては管理をするが、そのときもスケジュールを作って管理をする。
似たようなことを仕事でもやるんだよね。BMXでやっててよかったと思うんだ。
2−5.アメリカで0からネットワーク作りをしたことによる、人的ネットワークの作り方
アメリカの大会に初めて出場したとき、友達はほとんどいなく、0から友達を作っていった。
最初に大会に出場したときは、BMXのビデオマガジンを作っているPropsの社長のMarcoと知り合いになり、そこから彼とメールのやりとりを始めて、10ヶ月後に彼の家に泊まりに行った。
それと同時にアメリカには半年に1回は行って大会に出ていたので、大会会場では積極的に憧れのライダーたちと話し、彼らと友達になることができた。
プラス大きいのはアメリカのビデオマガジンPropsに定期的に出演するようになったから、BMXを本気でやっている世界中の人たちが僕を知ってくれたことだ。これで僕は友達を作ることがとても楽になった。
ここでの僕の大きな学びはBMXライダーならその人が有名なプロでも無名でも、アメリカでは対等に話しができて、お互いがお互いのライディングを認めればすぐに友達になれるということだ。
有名人だから話しかけても友達になれないということではなく、有名BMXライダーもBMXが大好きな男性で自分と同じ男なんだよね。
2−6.一時期は態度が横柄になり、嫌な奴だったことから、人は謙虚でいるほうがいいと分かったこと
人間、一度は勘違いすることだったあるだろう。
僕はBMXのTV番組もやったりと結構有頂天になっていたときがあった。今から思い返すととても恥ずかしい。
回りに態度の大きい偉い人がいて、それが1つのあるべき姿だと思っていたのも事実だが、そうではないことに気づき、今は謙虚な行動、言動、気持ちでいるのが、1つのあるべき姿だと心に決めている。
得たものは今、どう役立っているのか?
BMXを通して得たものが具体的にどう役立っているのかは分解して書くのが難しい。
なぜなら、BMXは僕の人間形成の大きな土台を作ってくれたと思っているからだ。
ストレスに強いとか、前向きであるなどはBMXを通じて強化された自分の性格の1つでもあるだろう。
僕が思うのは、何かをとことんやれば得るものはたくさんあり、それが自分を作ってくれるのだと思う。
僕はBMXをしこたまやったため、無駄にした時間もあったし、BMXを通して得たものもあった。
何がいいのかは分からないけど、もう過去のことだから前向きに捉えて、今からのことを考えることにしているが、BMXをもしやっていなかったら、ここまでのことは得られなかったのだろうと強く思う。
最後に
BMXでも何でもとことん何かやった人たちは、その後の活躍もいろいろだろう。
BMXの場合だったら、BMX業界で仕事をするとかもある、または別の業界で活躍することもできる、それか、普通の人になってしまう。
僕の勝手な理想はプロライダーとして活躍していた人は、自転車から降りてもプロと言われることをして世の中に価値を提供していくことだ。
何かとことんやった人であれば、精神的なタフさ、リスクマネージメントなどを身につけているため、本人がその気になればできないことはないのだろう。
僕は諦めずにチャレンジし続けるぞ!