以前、Macneilでチームメイトだった、カナダの凄腕ライダーJohn Heatonについての最近のビデオが公開された。
そのビデオでJohnは昔どんな人で、BMXと出会いどう変わり、何を得たのかを語っている。
彼のライディング映像と共に見れます。
彼の話している内容をざくっと和訳してみます。
John HeatonのBMX Life
世界中を旅し、大会で勝ち、大きい会社からスポンサードされた。しかし
若い時のJohnとBMXとの出会い
10代のころはトラブルばかり起こしていて、法を犯し牢獄に身柄を拘留され、知らない人の監視下で親、友達とも会えない日々を過ごした。
14歳で刑期を終えたが、自分の中の怒りはまだ消えず、その怒りの発散先もなかった。
そのときにBMXに出会ったんだ。
それから、警察から逃げるときの興奮と同じ興奮を、もっと前向きなBMXという方法で得ることができた。
JohnがBMXに乗っていた理由
Johnはプロライダーになろうとなんて思っていなく、なっちゃたんだ。
彼はただBMXを楽しみたいだけだった。
そして、ラッキーなことにBMXが僕を素晴らしい旅へと誘ってくれた。
"人生"という名の旅だ
BMXで得たものと今
BMXを通じて、最高の友達と妻に出会うことができた。
そして世界中を旅することもできた。
何よりも自分自身を見つけることができた。
そして全てが関係していて、Johnは今、昔の自分と同じようにトラブルメーカーの少年たちが集まるグループホームで働いている。
自分の経験を生かして少年たちが立ち直るのを手伝っている。
そして、自分の2本の足で堂々と立って、自分の人生をコントロールすることで、どんな障害でも克服できることを教えている。
BMXで成し遂げた一番のこと
数々の大会での優勝経歴でも、稼いだお金でも、名声でもない。
世界中の人々と素晴らしい関係を築けたことが一番のことだ。
全ての経験が今の自分を築いていて、そしてこれらの経験を生かしてトラブルメーカーの少年たちを助けている。
最後に
Johnが世界のBMXシーンに出るようになったのは、当時、誰もがやってないバックフリップtoマニュアルをやったことがきっかけだ。それから彼は世界で活躍するライダーへとどんどん変わっていった。
僕はJohnと同じチームだったため、以前はJohnとよくメールをしていたが、久々にこのような映像で彼を見ることができて、とても嬉しい。
そして、彼の生き方の映像を見て僕が感じたことを3つのポイントにまとめて書いてみる
何かにハマってとことんやることで大事なことを見つける
例え、Johnのように警察に捕まるようなことを幼いころやったとしても、その後卓越した努力をし続け、プロとして世界の舞台で活躍できる実力を身につけることで、本当に大事なものに気づくのかもしれない。
地道に努力をしていれば、社会は過去の彼の罪ではなく、今の彼を見て、手を差し伸べるのかもしれない。
人は彼を天才と呼ぶかもしれないが、実は幼いときにひどい経験をした後、誰よりも努力をしたと想像できる。
野口秀雄が興味深い言葉を残している
天才なんてあるものか!あるのは努力だけだ!誰よりも3倍、4倍、5倍努力勉強する者、それが天才なのだ!
全ての近道は誰よりも努力をし続けることなのかもしれないと思う。
BMXが終わっても努力している
BMXで世界中を旅しプロライダーとして十二分に活躍をした後、Johnは別の道を見つけ、その仕事に対して生きがいを持ち、努力し続けている。
JohnはBMXを通して努力するとどんな障害をも乗り越え、何かいいことがあることを知ったのかなと思う。
人への貢献
今のJohnのメインの仕事がどうかは分からないが、彼はトラブルメーカーの子供たちを助けることを行っている。
彼はこの仕事は収入がたくさんあるからやっている訳ではないだろう。
BMXで見つけた自分の可能性を昔の彼と同じ少年たちに伝えたいのだろう。
そこには、設けたい、目立ちたいなどの欲は無いのだろう
マズローの5段階の欲求の一番上の自己実現の欲求(自分の能力・可能性を発揮し、創作的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求)で物事を考えているのかなと想像する