今から10数年前のことですが、20代前半の僕はほんまもんのプロBMXライダーになりたかった。
当時の僕は日本の大会に出場すれば1〜3位に入賞していたが、BMXで生計を立てているわけではなかった。
そこで、僕はアメリカでBMXを乗って生計を立てているプロライダーのようになりたくて、よくアメリカの大会に出場していたが、アメリカのBMXのレベルはとても高くプロライダーとして生計を立てられるぐらいの条件でスポンサーを得ることはできなかった。
プロライダーと一言で言っても人によって定義はいろいろだ。
僕はいうプロライダーとは、以前書いた記事:プロライダーについて具体的に考えてみる【悩み相談】でも書いたが下の図でいう上から2つのカテゴリーだ。
要は、BMXに乗って充分生計を立てているライダーをここでは、プロライダーと思っている。
さらに、僕はパークライダーだからパークに限って話しを進めてみます。
プロライダーになるには、なぜアメリカに行くべきか?
プロライダーとして充分に生活していくということは、BMXに乗って充分稼いでいけることだ。
だから、BMX市場が一番大きいアメリカに行くのが、てっとり早い。
事実、ダニエル デアーズは南米からアメリカに来て、プロライダーになって生活をしている
その他にも、ライアン グートラなどオーストラリアからアメリカに来てプロライダーとして生活している人が多数いる。
だから、ライダーとしての卓越した世界レベルの実力を持っていればアメリカに行って勝負をし、ライダーとして生計を立てることが可能である、充分に裕福な生活ができる可能性がある。
しかし、同時にハードルも高い
アメリカのBMX市場にはスポンサー企業、メディアという資金提供者が多いと同時に、プロライダーになろうとしているライダーの数も多い。
そして、うまいライダーがたくさんいる。
だからアメリカでトップライダーになることは、とても難しい。
日本でプロライダーとして生計を立てられないかな?
日本でプロライダーとして生計を立てることはできるだろうか?
ちょっと考えてみよう。
まず、どことライダーとしてスポンサー契約をして給料をもらえるだろうか?
ざっと、思いつくところを書いてみる
- BMX、BMX関連の企業
- BMXメーカーでない企業
- BMXショップ
この3カテゴリーのスポンサー候補をスポンサーの受けやすさと契約金額の2軸で考えてみると下の表になる。
契約金額が大きいのは、BMX関連でない企業としているのは、アメリカでのBMXライダーに多くの契約金を支払っているのは、BMX関連でない企業であることが多いと思うからだ。
アメリカでは、BMXライダー起用したプロモーションが行われている。
実際には、ジーンズのLevisとスポーツドリンクのゲーターレードがBMXライダーを使ったプロモーションを行い。起用されたライダーが経済的に潤っている。
しかし、日本で同じことを行おうとすると、まだスポンサー企業にとってBMXを使ってブランドイメージを訴求するには、BMXというスポーツがマイナーすぎるのが事実だ。
BMX関連企業に関しては、市場規模がBMXに関連しない企業よりもどうしても小さくなるため、ライダーに支払える金額というのはどうしても少なくなるだろう。
しかし、BMX関連企業はライダーを応援すること、スポンサーすることが大事なことを理解しているため、さまざまな方法でBMXライダーを応援している。
日本のフラットランド ライダーたちは新しい道を切り開いた
ライダーとして生計を立てるためにアメリカに行くのはいいと思う。
しかし、日本のトップフラットランダーライダーたちは世界の舞台で活躍したと同時に独自の道を切り開いていった。
例えば、田中光太郎を始めとするライダーたちは、クラブイベントなどでショーをして、新たなビジネスを作ったと同時に、今までのBMXのショーではなく、音楽と融合させた独自のショーを作り上げていった。
また、宇野陽介はファンファンシーと組んでARES BYKESを立ち上げ、世界のメジャーブランドにまで育て上げた。
このように、ライダーとして自活するには、アメリカに行って世界のプロライダーになるという以外の選択肢を自分で作るれる可能性を彼らを見せてくれている。
最後に
BMXプロライダーとして自活するには、BMXジャンルの違いによっても方法が違ってくるのだと思う。
フラットランドライダーの場合は、田中光太郎、宇野陽介のような道もありそうだ。
パークライダーの場合は、日本でのBMX業界(大会がないこと、メディア露出が少ないことなど)がアメリカと日本のフラットランドと比べると乏しい。
だから、アメリカに行って活躍するのがいい回答だと思う。
僕はパークライダーなので、パークライダーだったら、まずは世界の舞台で戦ってほしいと思うんだ。
世界に出て戦うといい点がいくつもある。
まず、世界に出ている日本人パークライダーは少ないため、海外に行ったときに目立つ!
だから、メディアに出やすいという点があるだろう。
また、自分が得られるものとしては下の3つがあるだろう
- 自分の視野が広がる。
- 自分の知り合いが世界中にできる。
- ライダーとしてたくさん刺激を受けるため格段に上手くなる。
何はともあれ、僕は本気でBMXをやっているパークライダーに言い続けるだろうな。
「おまえ、アメリカの大会に挑戦して、もっと大きなライダーになろうよ!」ってね