最近、僕がBMXで飛んでいたことを知った友達が「どうやって頭のリミッターを外しているの?」と聞かれることが数回あった。
BMXアスリートとしてガンガン活躍していた5年前ぐらい、僕はBMXを練習するときはいつも積極的に頭のリミッターは外していた。
20歳のときからBMXを練習するときはリミッターを外すようにしていたが、5年前は特に外していた。
そのときを振り返ってみて、頭のリミッターを外し方を僕なりに考えてみます。
リミッターを外すとはどういうこと?
リミッターを外すということは、「今までの自分を越えるために、自分の中の障害を乗り越える」ことだと思う。
ここで言う「障害」とは恐怖、躊躇が代表的なものだ。
5年前、自分の頭のリミッターは外そうとした目的は、自転車で自分が飛んだことのない高さを飛ぶためだった。
リミッターを外そうと練習し続けた結果が下の写真のジャンプができるようになった。
下の写真は自分でも高く飛んでいるほうだと思う。
リミッターを外せたからできるようになったヒップでのジャンプ
では、この高さが飛べるようになるためには、何ヶ月も前からの練習のときに頭のリミッターを切り続ける必要があった。
僕が思う、"リミッターを切る"とは"恐怖に打ち勝つ"ことだろう。
では、その"恐怖に打ち勝って"、今の自分よりも高いところにいく方法を下に書いてみます。
リミッターを切る方法
ざくっとリミッターの切り方を下の5つのステップに分けてみた。
詳しいことは下に書いてみる。
1.自分のなりたい姿、やりたいことを強くイメージする
自分の頭のリミッターを切ることは、普通の生活をする上では必要ないことだ。
それをあえてやろうと思うには、「今の自分ではできないことができるようになりたい!」、「今の自分ではない、グレードアップした自分になりたい!」という強い思いがあるからだ。
逆にそのような思いが無い限りリミッターを切り続けることはできない。
それはただ痩せたいと思う3日で終るダイエットと同じことだ。
この強い思いが頭のリミッターを切り続けて、自分を突出したレベルへ連れてってくれる
強い思いを持つためには、自分のなりたい姿を強く想像し、そんな自分になりたい!とどれだけ強く思えるかがカギだ。
アメリカの旅、450JAMで学んだこと【意志の力】で書いたがアメリカのプロライダーの友達は皆、こうなりたい!こうやりたい!という意志の力がとても強い。
この意志の力が全ての根源にあるのだと僕は思う。
2. 中期的な目標を作る
なりたい自分のイメージができたら、半年、1年後と自分で期間を決めて
そのときに達成したい目標を作ることが大事だ。
目標を作るコツとしては、目標期日までにやり遂げなければいけないというプレッシャーを与えられるようにイベントに申し込んでしまうのがいいと思っている。
例えば、大きな自転車の大会が半年後にあるから、そのときに自分のイメージした姿になっている!と目標を設定する。
こうすれば、目標を守らずにズルズルと時間だけが過ぎることを避けられる可能性が増える。
僕は上の写真のジャンプで作った目標は、ジャンプ台の飛び出しから高さ3m飛ぶことを目標にしていた。
高さ3m飛べば、BMXを知らない人が見ても、「あの人ぶっ飛んでいる!」と思われるからだ。
そして、当時半年後の10月に開催される大きな大会で、ぶっ飛んだジャンプを披露しようと決めていた。
期限を設定し、自分が逃げられないようにして、中期的な目標を作ることが大事だと僕は思っている。
3. 今日、明日クリアしたい課題を作る
2で書いた中期的な目標を作った次は、目標を達成するために今日、明日何をするのか課題を考える。
例えば半年後の目標を作ったけど、今日からどうしたらいいのかが分からないと、そのままダラダラと半年を過ごしてしまう。
目標を達成しないどころか、自分のなりたいイメージに一歩も近づかないで時間だけが過ぎてしまう。
僕の場合は毎週末の自転車の練習のときに、高くジャンプするために、いつも自分が飛べる限界の高さはジャンプする。
そこから、さらに30cm高く飛べたらその日は合格としていた。
これを毎週続けることで、目標の3mまで飛べる日が来るのではないかと思っていた。
しかし、現実はそんな甘くはなかった。
毎週、続けてさらに30cm高く飛べるようになるのは、とても大変だった。
達成できた日もあれば、できない日もあった。でも大事なことは、達成しなくても自分を攻めずにひたむきに練習し続けることが大事だと思う。
しかし、課題を作らないと毎回の練習がヌルくなり、内容の薄いものになる。
だから、自分に課題をかすことが大事だと思っている。
4. 定期的な成果のチェックと練習方法の改善
毎回こなす課題を設定し、課題をこなし続けていったときに、たまに、自分の成長具合と練習方法を振り返ると良い。
もし、あまり成果が上がっていないのなら、課題と練習方法を改善する必要が出てくるだろう。
そんな方向修正が必要な場合が結構あるし、自分の成長具合を見るのも楽しい。
僕の場合は、目標の高さ3mのジャンプまでの道のりが長かったため、高さ2.1mぐらい飛べるようになって喜んでいた。
何事においても、途中経過のチェックと反省は重要だろう。
これをクセ付けておくと、自分の思い描いたイメージに大きな遠回りをしないで近づけるのだと思っている。
5. 毎回少しづつリミッターを切る
頭のリミッターを一気に切ってしまうと、自分の許容範囲をはるかに超えてしまうため大きな失敗、怪我を招く危険性がある。
だから、毎回の練習で少しづつ自分のリミッターを切り続けるが重要だと思う。
毎回少しづつリミッターを切るということは、毎回自分の限界を超えるということだから、楽なことではない。
しかし、毎回自分の限界を少しづつ超えること続けることで、数ヶ月後、半年後、数年後には大きく成長する。
だから、課題では自分の限界を少し越える内容を設定することになる。
最後に
僕が実際に行った、自分のリミッターの切り方を書いてみましたが。
瞬間的にリミッターを大きく外すことを期待した方もいるかもしれない。
しかし、瞬間的にリミッターを大きく切ることは継続するのは難しいため、リミッターを切ったときのパフォーマンスは本当に実力ではないと僕は思っている。
他の人が瞬間的に大きくリミッターを切って行うことは、自分は普通にやれるようにしたいと思って、普段の練習で少しずつリミッターを切って自分の限界を高めていった。
加えて、瞬間的にリミッターをいつもより解除するには、普段からリミッターを外し続けることが大事だと思う。
そうすれば、ここぞというときには、いつもの練習でリミッターを切っているから、以前よりはリミッターが切れていることができるし、リミッターを切り慣れているため、リミッターを切っても以前よりは冷静に振る舞うこともできる。
結果、いいOutput・演技ができるだろう。
自分の限界に挑戦し続けるのは、面白い。しかし辛いときもあるし、失敗をして心も身体も痛い思いをすることもある。
しかし、自分が最初に描いたイメージを実現したときには、何にも代え難い喜ぶと達成感が味わえる。
だから、このようにしてチャレンジをしたいと思うのだろう。
且つ、回りの人はあなたがチャンレンジをする姿を見ると感動したり、ワクワクする。
チャレンジをして変わり続ける人が生き残るのだ。
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