BMXはライダーも産業もアメリカ中心のスポーツである。
アクションスポーツの多くはそうだろう。
そして、BMXメーカーの多くはアメリカのメーカーだ。
しかし近年、日本、ドイツ、スペイン、オーストラリアから世界のBMX市場でビジネスを行っているメーカーがいる。
僕は今回、各メーカーどのように海外進出をしたのか疑問に思い、オーストラリアのBMXカンパニーColony BMXのClint Millarに質問をしてみた。
Colony BMX社長のClint Millarに世界史上への進出について聞いてみた
質問1: ColonyBMXを始めてオーストラリア以外の国で商売を始めるためにどのようなアプローチしたの?
チームライダーを経由してアプローチしたの?それとも商品、取扱代理店?それとも全て同時に行ったの?
How do you approach the USA market and the other country market when you start ColonyBMX?
Do you approach by team rider ,product, or distro. Could be at the same time.
確か、最初は取扱代理店を決めることからアプローチしたと思うよ。
理由は、現地での取扱代理店がなければ、そこでのビジネスはないから現地のチームライダーを持つビジネス上の意味がないよね。
もちろん、僕たちの商品の生産体勢が整っている必要がある。だから、商品作りが一番最初に来るね。
I guess the first thing is a distribution point. Because without that there is not much business sense to have a local team rider over there. Of course our products have to already be ready for production to offer anyone so that in a sense comes before everything.
質問2: クリントはプロライダーとして世界中を旅してたよね。それが世界のBMX業界でのネットワークを築いたと思うんだ。さらにオーストラリアの輸入販売代理店で働いていたよね。どちらの経験がより今の助けになっているの?
You travel all over the world as a pro rider, I guess it built your network among the industry.
Also you worked at a distro in Australia. Which experience helped more if you compare?
そうだね。以前はプロライダーとして何年か世界中を旅してたよ。今はそんなに旅してないけどね。そして、世界からプロライダーとして見られ、知られていることはColonyの信頼性を上げるために凄く役立っているよ。
具体的にはライダーたちが受け入れてくれることと、商品知識、そして世界でのネットワークにすごく貢献しているね。もちろん輸入販売代理店で働いた経験は助けになっているけど、プロライダーとして活躍したことほどじゃないよ。
Yeah I traveled extensively over the years as a pro rider, not so much these days but that definitely helped the most I feel. Just being seen & known around the world as a pro rider for all those years helped so much with credibility for Colony. It helped with rider acceptance, product knowledge & contacts all over the world. Working at a distro also helped but not as much as being a pro rider that is for sure.
質問3: アメリカのBMX業界にメーカーとして参入するのに大事なことって何だと思う?
What do you think is the key point to get in the US BMX industry?
Rider? Products?
Colonyはとてもラッキーでアメリカ市場に参入するのにあまりトラブルがないんだ。アメリカのすごいライダーがチームにいないのにね。
ライアン グートラは一年のうち9ヶ月アメリカにいて、アメリカのBMXメディアにたくさん露出をしているから、とても助かっているんだ。
Colony BMXは95%がオーストラリアのライダーで構成されているんだ。僕はオーストラリアのライダーをサポートしたいんだ。オーストラリアにいて、多少なりともBMXで生活ができたらことを提供できたら嬉しいと思っているんだよ。
そして、オーストラリア人ライダーはアメリカでも気に入られていると思うんだ。それもColonyの売上とイメージに貢献していると思っている。
さらに商品自体も消費者に語ると思っている。そして、僕たちの商品は市場に出回っている商品でもベストなほうだと思っている。
Colony has been lucky in that we have never really had a strong USA rider yet we have been able to crack the USA market with very little trouble. Having riders like Ryan Guettler based in the USA helped for sure. Even though he is Australian he is based there for 9 months of the year & so he is in the USA BMX media all the time. Our team is 95% Australian based because I want to support the Australian riders who stay in Australia & make it that they can earn somewhat of a living from BMX. Australian riders are also rather favored out there in the USA so I think that helps with our sales & image there. Our products also speak for themselves as I would like to think they are some of the best out there.
質問4: ビジネスを成長させるために重要なことって何?
What is important to keep the growth of your business?
みんなの心の中にColonyというブランドを持ち続けてもらうことだね。
そのためには、いつも新鮮な商品をリリースすること、チームライダーを活動的に保ち露出させること、そしてColony BMX全体を魅力的なものに見せることだ。
これには、多くの労力が必要なんだけど価値あることだよね。
It is important to keep the brand in everyone's minds by always having fresh products, having the team out there getting coverage & also presenting the whole Colony package as something desirable to all. This takes plenty for work but is all worth it for sure.
僕の意見
僕はClintに質問する前に思ったのは、世界のBMX市場に出るには、まず世界で活躍するチームライダーが必要なのではないかと思った。
ARES, FlyBikesが、そのように世界市場(特にアメリカ市場)に進出したと思っている。実際に確かめてはいないけどね。
ライダーが世界で活躍をし、それからライダーが使っている商品を現地の代理店が売りたいとなるのかと思ったのです。
しかし、Clintに聞いてみると、チームライダー、販路が同時ということみたいだ。
だけど、僕は思うにはColony BMXを始めた直後に下の2つのポイントがすでにあったために、Colony BMXのアメリカ進出がスムーズにできたのではないかとも思う。
このようなアクションスポーツ市場でのビジネス展開を行うときにライダーという立場を使うのは効果的だと思う。
理由としては、購買するお客さんの目に触れるものがライダーだからなんでしょうね。
ライダーがいいライディングをすれば、メディアにも登場するし波及効果があるということでしょうか。
また、ライダーからのアプローチと言うのが表面上一番ビジネスの臭いがしないアプローチでもあると思う。
しかし、消費者のハートを握る一番の方法なのでしょう。
だから、BMXの広告は昔から変わらずライダーがすごい技をしている広告が多いんでしょうね。
こんなことをウンヌンカンヌン考えていると、凄いライダーというのはとても価値ある存在である。
そんな凄いライダーがビジネス脳、深い思考も手に入れたら素晴らしいと思うんだ。
そして、刀2本で世界・世の中で勝負をするのが強い生き方なのではないかと思います。