僕が若いライダーたちにアメリカに行こうぜ!とたくさん言っているし、このブログ記事"BMXで12年間日本1でいられた4つの理由"でも海外に目を向けようと書いている。
では、僕は一体どれぐらい現役BMXライダーとして海外に行ったのか疑問に思ったから、
数えてみたら21回行っていた。
2000年にT J Lavinの庭のダートジャンプでKeith Mulliganが撮影した一枚。Ride Magazineに見開きで掲載された
では、順に書いてみることにする
1995年に初めてアメリカの大会に参戦
1.Contest of Love USA Florida
一番最初に参加した海外の大会は一番思い出があるかも
なにせ、LAからフロリダまでの4,000kmを車で2日間で横断したからね。
2台の小さな車で7人の男と自転車7台を積んで48時間ノンストップのドライブをした。
車が止まるのは給油とトイレだけだ。食事はガソリンスタンドで済ます。
ドライブとしては最悪なものだ。
テキサス州が横断するのに12時間かかり下のような砂漠をずっと走っていた。
あまり景色が変わらなくつまらないんだけど、今となるとそれだけ砂漠を走っていたのが印象深くなっている。
48時間のドライブの後に大会に出て、Expertクラスで2位になり、
一緒に車で移動したライダーたちが僕のライディングを認めてくれた。
特にドライブ集団のリーダー格のSEAN MCKINNEYが特に認めてくれて嬉しかった。
大会終った直後の大会会場でも、僕は有名になっていた。
同時にプロクラスでトップを張るライダーになることは難しいことが分かり
アメリカの大会に出てはアメリカの主要メディア(雑誌、ビデオ)に出ることを目標にした。
このときのPropsの映像が下だ。
0:00~0:06で踊っているのが僕だ。それから下の時間で僕が出演している。
0:11~0:20、3:52、6:34、6:52、
2.Bicycle Stunt Contest USA Oklahoma at Hoffman bikes Park
2回目のアメリカ遠征は友達ライダーの大将と守屋良太君と2人で行った。
大会会場のHoffman's Bike Parkでたくさん練習したら、夜になり食べるところが空いてなく、唯一Hootersが空いていたので3人で行ったのをよく覚えている。
下の映像がPropsでの大会の模様だ。
アップされている映像品質は悪いが1:49、5:18、6:34で僕が出てくる
96年には2回遠征
3.Bicycle Stunt Contest USA San Diego当時、X-gamesの予選でもあり、一番大きな大会シリーズのBS-Contestに2回目の参戦をした。
音楽イベントStreet Sceneと共に開催された大会でExpertクラスで3位になった
写真はオックーのimpactbmxより
この大会でExpertクラスにて3位に入賞
このときは岡田一生、守屋良太、乙幡潤、緒方健二と当時のトップライダーたちと共に遠征をして楽しんだ旅だった。
4.年末年始にPropsの家に行った
この年の年末年始の休みが長かったから、飛行機代が高いのにもかかわらずシカゴのPropsのMarcoとChrisが住む家に泊まりにいった。
そして大晦日にRick Moliternoの持つスケートパークで年越しセッションと、彼のインタビューを行った。
偶然インタビュアーを勤める人がいなかったから、僕がその役をかって出た!
その結果、下の映像が1997年に全世界で見られることになった。
Props Issue 17 - Rick Moliterno Interview
Go to PropsBMX.tv for more videos.
この映像をきっかけに全世界の多くのBMXライダーが僕の顔を覚えてくれた
97年、1回遠征
5.PLAY Contest at USA Florida
フロリダで開催されたPlay Clothの大会にまた、賛成した。
今回はまずシカゴに行き、Propsのキャンピングカーに乗り込み2日間かけてフロリダまでドライブした。
95年の48時間ドライブと違い、車の中でビデオを見たり、調理もできたからすごい快適で楽しい旅だった。
このときのライディングはProps Issue19におさめられた
98年はRoad Fools 3に参加
6.Props Road Fools 3
僕のBMXライダーとしてのキャリアのハイライトの1つがRoad Fools3に出演したことだろう。
アメリカ、カナダで活躍するライダー約20人とPropsの大きなツアーバスに乗り、2週間のライディングの旅に出る。
今から思い返しても最高の経験をしたと思う。
99年は2大会に参加
7.ESPN X-Trails BSS at Richimond USA
Props Issue 31に多数僕が出演している。
ライダーとしては、スパインで両方向の360を連続でやっているシーンだ。
あとはChad Kagyのインタビューでインタビューアーとしても出演している。
この大会で最高に仲良しになるColin Mackayと出会った。
8.Australia Summer Xtreme Game
99年12月にColin Mackayに呼ばれてオーストラリアの大会に出場した。
結果はパーク、バートの2種目で3位を取ることができた。
本当に嬉しかった。
クリックして画像全体を見る
2000年、4回海外に行った
9.Asian X-games
この年からAsian X-gamesがマレーシアで開催され、僕たちは招待され参戦した。
オーストラリア、日本とアジア各国からBMXが参戦した、今までに経験したことない大会となった。
上位はオーストラリア、日本ライダーの順で占めるかたちになり、僕も決勝に出場した。
10.Crazy Freakin' Biker Pro/Am Series Raleigh
2週間Greenvilleに住んでいたColin MakcayとBruce Chrismanの家に居候して、共にRaleighで開催された大会に参戦した。
この模様はProps Issue 37で見れて、僕は2つぐらいの技をやっている。
この大会でサブレイルという新しいセクションが出てきて、ここで何かやるのが熱かった。
11.Woodward
この年にWoodwardに招待Proライダーとして行った。
Colin MackayとWoodwardで会い、一緒に遊んでガンガン乗った。
確かテールウィップを練習して、現地でできるようになったが帰国してから1回しかできなくて技を身につけることができなかった。
12.インドネシアでデモと審査員のため招待される
うっちゃんなんちゃんの南原さんがインドで撮影した映画ナトゥで南原さんがBMXを乗るということでBMXを教えた。
教えたのは日本だが、撮影がインドであり、指導、サポートのために現地に飛んだ。
2001年、3回大会に参加
13.Asian X-games
2回目のAsian X-gamesへの参戦でマレーシアを楽しんだ。
タクシーに乗ると必ずタクシーの運転手が「お前たちは日本から来たんだろう?」と聞くから
僕はスターウォーズに出てくる下のWattoのように話して、俺は韓国人だと言い張っては楽しんでいた。
このとき初めてRyan Guttlerと会った
14.CFB Round1 Jacksonville Florida
また、フロリダでの大会に参戦した。
このときに当時立ち上がったばかりのMacneil BikesのライダーだったJohn HeatonとAlistair Whittonも参戦していたかっこよすぎた。
そして、前々からMacneilの創業者で尊敬する友達のJay MironがMacneilに乗らないかと誘ってくれていたこともあり、Macneilのライダーとなった。
この大会でのライディングもちょっとPropsに載ったと思うんだ。
15.CFB Round3 Woodward PA
夏にWodwardで大きな大会があったからWoodwardに行くのと併せて出場した。
このとき僕はスキンヘッドでPropsのエンディングに出演したのを覚えている。
エンディングに出るのが一番おいしいんだよ。
2002年はアジアに行った年
16.Asian X-games
Asian X-gamesへの参戦も3回目で、このときになるとアジア各国のライダーと会うのが楽しみになっていた。
特にオーストラリアのライダーたちとは仲良かったから本当に楽しみだった。
17.中国湖州での大会
中国で開催される大会に招待された。
始めて中国に行き、いろいろ見てきた。
NIKEとPUMAを足して割った靴もあったし、偽物のブランド時計もたくさんあった。
大会会場は上海から離れたところで本当にど田舎で面白いところだった。
ビールが薄かったのも覚えているな
当時、Asian X-gamesで会う中国人ライダー友達に僕がテールウィップをするのを見せたら
「おまえ、俺よりも先にテールウィップできるようになっているじゃん!」と言われたな
大会に賛成してトロフィーと賞金をもらった後に上海に行っては現地のライダーたちとストリートをしたのも印象的だった。
2003年は、カナダ、アジア、アメリカに行った
18.Canada Metro Jam
Macneil BMXのオーナーのJay Mironがカナダ トロントで始めた開催した大会Metro Jamに参戦した。
トロントは寒いし、昼間もそんなに明るくないから時差が全然直らなかった。
だから旅行はトロピカル・アイランドがいいと本当に今は思っている。
面白かったのは、日本からアメリカ シカゴに飛行機で行って
Propsのキャンピングカーで2日かけてカナダ トロントに行ったことだ。
寝泊まりはキャンピングカーにベッドがあるし、道中は自然ばかり。
そんなロードトリップを友達とするのが楽しい。
大会での出場結果はあまり良くなかった。
19.Asian X-games
またまた、Asian X-gamesに参戦
確かこれがマレーシアで開催された最後のAsian X-gamesだった
Asian X-gamesは毎年の楽しみになっていた。
このときのStreetとParkでオーストラリアを除くアジアライダーのトップ3がアジア代表として5月に予定されていたGlobal X-gamesへの出場権を得た。
その中で僕は2種目(Park,Vert)の出場権を得た。
20.Global X-games at Texas
Global X-gamesに参戦した。ParkもVeryも世界の凄腕ライダーたちが出場していた。
BMX意外にもSkate,FMX,Inline Skateも開催されていたから、これまたBMX以外の日本ライダーを応援するのがとても楽しかった。
2004年はカナダに
21.Canada Metro Jam
2回目のMetro Jamもカナダ トロントで開催された。
また、Macneilライダーたちが集まって撮影などをしたね
最後に
21回海外遠征に行ったことは、このエントリーを書くまでちゃんと数えたことがなかった。
1回の遠征に30万円かかったとしらざっくり600万円を海外遠征のために費やしたことになる。
ちなみに、ほとんどの海外遠征は自腹で行っている。
そんなに形のないものにお金を使ったが、僕は得たものがたくさんある。
もちろんBMX業界の中だけど世界中にライダーが僕のことを知ってくれた。
また、グローバルなネットワークを築くことができた。
でも、改めて思うと下の2つのことが本当に嬉しいことだ
1つは自分の好きなことを追求し続けたことで海外に行って自分の視野を広げたこと、様々なことを経験したこと
2つ目はColin Mackay, Clint Millar, Kenny Raggetsなど一生つき合いたいと思う友達が日本以外でできて、今もたまに会っていることだね。
たぶん、お互いおじいさんになっても会っては美味しいビールを飲みながらどうしようもない話をすると思う。
僕は若いときにそんな人生の大きな楽しみの種まきをできたのがとても嬉しい。