転職活動において面接の準備をすることがとても大事です。
自己PR、志望動機、志望ポジションに自分がマッチする理由、現職のことなどをまとめておく必要があります。
どんな会社を志望するのでも共通して準備することがあります。
4年前から2年間で30社以上で中途採用面接を経験した僕が貯めたKnow-Howをここで全部書いてみます。
転職活動を考えている方のためになったら嬉しいです。
より多くの人が日本社会で輝ければより良い世界になると思うんです。
採用面接で準備すること6つと僕の失敗
- 1. 簡潔で響く自己紹介
- 2. 分かりやすい志望動機の作り方
- 3. 志望しているポジションのために準備すること
- 4. 現職のことでまとめること3つ
- 5. その他準備すること
- 6. 質問
- 面接で面接官がいじめるようなことをしたときどうするか
- 僕がやった失敗
1. 簡潔で響く自己紹介
多くの面接では、冒頭で今までやってきたことを教えてくださいと聞かれる。
そこで、自分の職務経歴を最初から話してもいいのだが、僕は2段階で話を進めることにしている。
最初に、「経歴を全て話しましょうか?それとも今回のポジションに合った点を3つお話しましょうか?」と質問する。
全て話してくださいと言われたら話すし、ポイントだけお願いと言われたら以下のように話すようにしていた。
1-1. 応募しているポジションに関係する職務と成果を3つ紹介する
例えば、オンラインストアのデジタルマーケティング職に応募している場合は、
「オンラインストアについての自分の経歴を3つ簡単に紹介いたします。
1つ目は、13年前にオンラインストアを自分で制作し、運営をしました。手弁当だったので、商品の仕入れ、商品の説明文、カスタマーサポートまで全て行いました。
2つ目は、5年前に取引会社のオンラインショッピングのコンサルティングを行い、月間の売上が最大で当初の20倍になりました。
3つ目は現職のデジタルマーケティングを行っておりますが、具体的には戦略・予算作り、アメリカ人の社長への毎週の提案から現場のデザイナー、ディレクターたちとPDCAを回す仕組み作り、広告文作成、SEOなど現場仕事もしています。」
これなら、1分で分かりやすく聞き手の面接官に自分の強みを理解してもらえます。
そして、面接官に自分の経歴を最初から全て聞きたいか、質問はあるかを聞いて、十分なら次の話に進めばいいし、最初から聞きたい、または、質問はあるというのであれば、要望に応じれば大丈夫です。
自己紹介のポイントは、応募しているポジションに自分が合うと思う実績を3つ、4つ選んで数字を織り交ぜながら語れるです。
ポイントは、要点をまとめるということと、具体的な数字を入れて話すという2つのことです。
もっと自己紹介方法について知りたい方は、よかったら印象に残る自己紹介方法をご覧ください
もう1つ加えると、ストレス耐性を見るために一番辛かったことを聞かれることがあります。
そんなために、仕事で一番辛かったことを話せるようにしておきましょう。
そして、その経験を踏まえて、どうしたのかを話すとなおいいと思います。
例えば、
「会社経営者を若いうちに経験し、まともに経営をすることができませんでした。だから、その後ビジネススクールに入学して会計、ファイナンス、マーケティングなどを勉強をしました。
おかげ様で、今はより広い視野でビジネスを見れるようになりました。」
簡潔で覚えられやすい自己紹介が作れたら面接だけでなく、会食、パーティーなど初めて会う人が多い場でも使えるので自己紹介を作っておくといいと思います。
余裕があれば、自己紹介をプライベート版、仕事版、飲み会版と3パターン作っておくと状況に応じて使い分けができるので便利です。
2. 分かりやすい志望動機の作り方
必ずと言っていいほど面接官に「なぜ弊社で働きたいのですか?」と聞かれるでしょう。
私は志望動機を下の3つの枠組みで考えていました。
- 2-1. 自分の会社への貢献可能性
- 2-2. 自分と会社の未来
- 2-3. 会社の価値観
2-1. 自分の会社への貢献可能性
自分の強みとやりたいことが、会社が求めているポジションにおいて、どのようにマッチしているかどうかを考えます。自分の強みが発揮できなく、会社の目指すところに貢献できない状況で、その会社で働くのはとても寂しいです。
だから、ここは重要なポイントだと思っていて、自分がどんな貢献ができるのかを具体的に考えることが大事です。なぜ貢献できるのかも理由を3つにまとめるいいでしょう。
例えば、下のように話を組み立ててもいいと思います。
「自分の強み3つあります。インターネット上でのマーケティングにおける企画力、分析力、推進力です。本ポジションに必要な能力はこの3つだと思っています。
1つ目は企画力について具体的に申し上げますと......
2つ目は分析力については、現職でこんな分析をして、問題解決に役立てています。
3つ目は推進力に関しては、.....
だから、本ポジションで大きく貢献すると思うのです。」
ここで貢献可能性が無いと思うのなら、そもそもそのポジションに応募しないほうがいいと思います。
2-2. 自分と会社の未来
応募しようとしている、またはしている会社の未来がどんな風になるか分からないが、できるだけ未来を想像していみるといいでしょう。
そして、自分もこうなりたいという未来が描いて、それが競合しないことを確かめる。
例えば、下のように考えてみるのも1ついいのかもしれません。
「デジタルマーケティングを僕はこれからもガツンとやっていきたい。
そして、会社もデジタルマーケティングをより強化していき、インターネットでのプレゼンスを上げていくことが必須だと考えているのではないか。
そうなると、今だけでなくこれからも自分の存在意義と貢献可能性があるのではないだろうか」
会社によっては、リアル店舗での商売が得意でインターネットのビジネスに足を踏み入れているが、うまくいかないから撤退するということもある。入社して数か月したら、そうなったら困っちゃいますよね。未来のことは分からないが、いろいろ想像してみるのが大事です。そこで面接官に聞きたい質問なども出てくるでしょう。
2-3. 会社の価値観・文化
自分が大事にしている価値観が会社が大事にしている文化・価値観がマッチしているかどうかを見ます。
会社が大事にしている価値観は何かをWebサイトで調べてみて、自分が大事にしている価値観と合っているかをチェックできます。
面接のときは、実際に社内文化が自分の価値観、働き方とどれぐらいのマッチがあるのかを聞いてみてもいいと思います。
ピータードラッガーが"culture eats strategy for breakfast"と言うように
計画、戦略がどうであれ、大事なのは社員が何を信じ、どのような価値観を持っているか。
そして、誰もが同じ文化を共有することがとても大事なのです。
なので、企業文化について考えることは重要だと思っています。
3. 志望しているポジションのために準備すること
志望しているポジションに自分が適切かということを面接官に伝え、納得してもらう必要があります。そのために大きく2つのことを準備していました。
3-1. 志望先の会社でやりたいことを準備
自分が会社でやりたいことを用意しておきましょう。
特にジュニアではなく、ある程度シニアなポジションになると上司から「あれやって」と言われないとできない人は必要ないと思われるでしょう。
それよりも自分の専門性、得意なことを生かしてこれをやりたい!と能動的に言える人のほうが、会社のビジネスを向上しそうだと思われるでしょうね。
例えば、こんな感じで話してみたらどうでしょう。
「私は御社のオンラインの新規顧客獲得のために○○を実施したいです。
なぜなら、現職でいろいろなデジタルマーケティング施策を考え試しましたが、○○が一番本質的で効果があり、私はそれを得意としているからです。
もし、本当に私ができるようでしたら、この結論を出す前に分析をしてから提案をしたいと考えております。
....」
あなたがやりたいことを考えておきましょう。
もし、なければ考え続けましょう。
やりたいことを自分で持っていて、それをやらせてくれるポジションについた場合、仕事が本当に楽しくなるでしょう。
これほど嬉しいことはないです。
3-2. ポジションに必要な能力を3つか4つにまとめる
これは"2-1. 自分の会社への貢献可能性"で書いていることとかぶりますがあえて書きます。
応募するポジションには必要能力が書いてある場合もない場合もあるでしょう。
でも、それとは別に自分が考えるポジションに必要な能力を3つ、4つにまとめておくといいです。
なぜなら、面接官から聞かれることもあるだろうし、自分から志望動機を聞かれたときに志望動機を回答した後に、さらに「本ポジションに必要な能力は大きく3つあると考えました。」と切り出す。
そして、自分が考えた必要能力を話します。
必要能力を話した後に、各能力が自分にはあることを説明します。
結果、僕を採用しないと損ですよと相手に思っていただきましょう。
ちなみに、2つ、3つ、4つに物事をまとめて話すといいことが3つあります。
3つにまとめて話すといい理由3つ
1. 論理力があると思われます
論点を分解またはまとめる力があると思われます。
2. 重要思考力
物事に優先度をつけて考える力があると思われるでしょう。
戦略は選択と集中と言われます。何をやって、何をやらないかを決めるのです。
そんな思考パターンを普段からしているということを少しアピールできます。
3. コミュニケーション力
話すことが分かりやすくなるので、相手に伝わる可能性が高くなります。
例えば、自分の強みを列挙したら11個あったが、その中で重要なものを3つお話をする。
11個全て話したら、聞き手はその中で2つぐらいしか覚えていないでしょう。
さらに「話の要点が定まってなくて面白くないな」と思われるでしょう。
最初から、「3つあります」と話すと、「3つで話が終わるんだな、分かりやすそうだ」と思われるでしょう。
4. 現職のことでまとめること3つ
面接では必ず現職、または一番最近のポジションのことを聞かれます。
大きく下3つのことが聞かれると思いますので準備しておきましょう。
4-1.なぜ離れるのか?
これは必ずと言っていいほど聞かれると思います。
前向きな理由を話せるようにしておきましょう。
面接で不平不満を言うとマイナス評価をされることが多いので、それは避けましょう。
例えば、2つほど例文を書いてみます
・今の会社での仕事は楽しいので辞めようと思っていませんが、御社で働きたいので応募しました。
・今の仕事でメールマーケティングを突き詰めてきました。さらに仕事の幅を広げてステップアップしたいので、御社に応募しました。
下の3つの要素のどれかを入れて考えてみるといいかと思います。
- 1. 自分の力を発揮したい
- 2. やりたいことがある
- 3. チャレンジしたい
自分の心に聞いてみて、上の3つの要素をどのようにしてちりばめた"辞めたい理由"を作ってみてください。
4-2.達成したこと
現職で達成したことも3つにまとめておきましょう。
行っている仕事はたくさんあると思いますが、インパクトありそうな達成したことを3つに絞って用意しましょう。
話し方としては、例えば以下のような感じです。
「いろんなことを行いましたが、主に3つ申し上げますと、
1つ目は部署に新しい仕事のやり方を提案し定着させたことによって、組織でPDCAのサイクルを回し学習する組織文化を作ったと自負いたします。
2つ目は経営層からの見られ方をガラリと変えたと思っています。
毎週レポートをしていましたが、いつも私から複数の調査、分析、提案を毎回していました。
3つ目はデジタルマーケティング全体を最適化したことで○○円の売上増加を達成しました。」
という感じでしょうか
上の例が参考になれば嬉しいです。
5. その他準備すること
服装
スーツで行くのがベストですが、普段仕事がカジュアルな服装で、面接が仕事後の場合は
あらかじめビジネスカジュアルで伺う旨を伝えておくことを私はしていました。
私は営業職ではなくマーケティング職なので、ビジネスカジュアルで仕事するので大体大丈夫でした。
髪型
髪型は何でもいいと思うのですが、大事なことを清潔感があることです。
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?で書いてありましたが、外資系コンサルの人たちは清潔感ある髪型、洋服を着るそうです。
コンサルの友達はみな清潔感がありますね。
僕も気を付けよう。
小道具
ノートはボロボロでないことに注意
面接でノートを取ると思いますが、私は物持ちがいいのか、物の使い方が乱暴なのか、使っていたノートの表紙が破れるとステッカーを貼って修復して使っていました。
ある方からノートに対しても清潔感を持ったほうがいいとアドバイスをもらいました。
その日から私は新しいノートに変えてみました。
志望する会社の調査
志望する会社にIRページがあれば、有価証券報告書を読むことでその会社のビジネスを把握することができます。
有価証券報告書はたくさん大事なことが書いてあって、最初は読むのがしんどいかもしれないが、読み続けると慣れてくるので読み続けることをおススメする。
時間が無い場合は決算の説明資料のスライドが会社のIRページありますので、それを見ると全体のビジネスのハイライトが分かります。
6. 質問
希望する会社の面接で質問をしないのは、このポジションに興味が無いと言っているのとほぼ同じです。
だからと言ってたくさん質問をすればいいとものではないです。厳選されたいい質問をすることが大事です。自分の聞きたいことを聞くだけでなく、相手に自分の積極的な態度も感じ取ってもらいたい質問をすると素敵だと思っています。
私は以下の5つの質問をよくしていましたので参考になれば嬉しいです。
質問1.仮に入社したとしたら、最初の2ヶ月、3ヶ月で何を達成することを期待されますか?
これは入社したら、すぐに成果を出しますよという意気込みのアピールを込めた質問です。質問2.御社のトップパフォーマーたちに共通する能力、資質って何ですか?
トップパフォーマーになるつもりだよというのを遠回しにアピールする質問です。質問3.御社にとって、成果を作り続けるために重要な要素はどんなことですか?
自分は成果を作ることを重視していることをアピールする質問です。質問4.従業員たちは仕事以外でどう過ごされているのですか?
会社文化についても知りたいので、この質問をしていました。
従業員たちの働き方はどうなのか?または、仕事以外も会社は干渉するのかどうかを見ていました。質問5.現在の一番の脅威って何ですか?そして、それに対してどう対処しようと考えているのですか?
今のビジネスの痛いところを知っておくことで、それを自分が一緒に改善してよ!ということがアピールできる質問です。
やはり他の人がやらないことは価値があると思われます。
そして普通の人がやりたくないことは、痛いところです。そこに踏み込むんでくれる人は企業は欲しいんじゃないでしょうか。
面接で面接官がいじめるようなことをしたときどうするか
ために面接で圧迫してくる場合があります。酷いと感じるようでしたら、私ならその場で席を立って、このように言って立ち去るのもいいかと思います。
「お互いにいいマッチではないと思います。あなたの時間を無駄にしないためにも、これで失礼させていただきます」
そこで辛い時間を耐えてるという選択肢もありますが、そのような面接をする会社はいい会社とは思えないのが私の意見です。
僕がやった失敗
ある事業会社に就職したことがありました。
自分の専門でやりたいことはデジタルマーケティング、インターネット上での事業開発なので
そのために入社したのですが、半年後には事業部が無くなりインターネットでの事業開発はなくなってしまったのです。
また、半年の間にやったことはトラブルシューティングがほとんどでした。
仲の良い恩師に「仕事はどうだい?」と聞かれたときは、「トラブルシューティングばかりやっています」と答えたら「辛いけど、自分の専門性が高まらないで何も残らないんだよね」と言われ、自分はハッとしました。
その後も合わせて1年間トラブルシューティングと尻拭いをしていました。
そうなった原因は、来てくださいとオファーを受けたときのポジションは聞こえが良かったが、
業務が突発案件対応というのが大きかったので、突発案件でいい物はありませんからね。
そのポイントを見落としたのが僕のミスだと思っています。
まあ、覚悟はしていたし、トラブルシューティングも不得意ではないです。
でも、そればかりだと自分の専門性が上がらないというのは、当時の自分が見落としていたところでした。
且つサラリーがとてもよかったらいいのですが、そうでもなかったのです。
最後に
仕事選びはとても重要なことです。
下の3つが交差する仕事につくの理想だと思います。
- 「自分の得意なこと」
- 「自分がやりたいこと」
- 「会社が求めること」
そして、転職活動で自分にすごく実力があっても、相手企業がそれ受け入れるポジションがなければ入れません。
だから、自分とマッチする企業と巡り合うまで行動し続け、待つしかないかと思うんです。
もしくは起業してしまうか。
もう1つ、いつも思うのは「やってきたことは裏切らない」ということです。
自分が普段からやってきたことは、何を質問されても答えられますし、入社した会社で実行もして成果も出せます。
普段から行動が伴っていないと、面接でいいこと言って入社したとしても、室の高いエグゼキューションができないので、不幸になる可能性が高くなってしまいます。
だから、普段の仕事からガンガンやること、考えて、行動することが大事だと思います。
ある程度のポジションになると手を動かす人と動かさない人に分かれますが、僕は手を動かすのが好きです。
自分が学ぶのと、回りの人が見ているのでついてきてくれる可能性が高まります。
口だけだと回りの人はついてこなくなります。
とにかく、やってきたことは裏切らないです。
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